新卒で入社した会社を辞めてから5年間、色んな理由があって派遣社員としての勤務を続けていました。生活していけるくらいには収入もあるし、派遣とはいえ長くいれば任せてもらえる仕事も徐々に増えてきて、それなりにやりがいもあるし・・・で何となく続けていましたが、30歳を目前に、これからもこのままでいいのか、と漠然と不安を覚えるようになりました。
ですが、今までの経歴を振り返ると、自分の経験や実績では正社員への道はハードルが高く感じられ、「どうせダメだろうな・・・どうしようかな・・・」と後ろ向きな気持ちになるばかりでした。

当時の私は派遣先であるとある中小企業の人事部で事務補助の仕事をしていました。その会社には労務管理の担当者がおらず、外部の社労士さんに労務管理を外注で依頼していたのですが、業務を通じて仲良くなったその社労士事務所の担当の方とお食事に行く機会がありました。私より5歳ほど年上だったその方に今後のキャリアについて迷っているということをお話すると、その方も、かつて事務職に就いていて、当時「特筆すべきスキルのない自分」に迷いをもっていたということ、そこで決意をして社会保険労務士の勉強をして、資格をとり、今の仕事に転職をしたことをお話してくださいました。また、社会保険労務士は専門知識を必要とする仕事なのでニーズがあること、結婚や出産を経ても長く続けていける仕事であることを伺い、とても興味を持ちました。

家に帰って早速社労士の資格試験について調べてみたところ、かなりの勉強量が必要で資格学校等を利用する人も多いこと、試験は難関であることなどがわかり、また「やっぱり私には無理かも・・・」という気持ちになりましたが、30歳手前の今が転機なのかもしれないともう一度考えて、気持ちの冷めない内にと資格学校への申し込みをしました。
それから2年弱・・・正直、その間に試験には2度も落ちましたし、途中でもう辞めてしまおうと思ったことが何度もありましたが、せっかくお金を払って学校にまで行ったんだし・・・と勉強を続けて、3度目の正直でついに社労士の資格をとることができました!

もちろん、資格をとったからと言って、すぐに簡単に転職ができるわけではありません。ですが、努力して資格を取ったことそれ自体が自分の自信につながり、面接を受けてみよう、トライしてみようという気持ちになれたことで、転職活動を少しずつ前に進めていけるようになっていきました。そして、最終的には、正社員で来てくれないか、というオファーをひとつの会社から頂くことができたのです。
仕事を続けながらの勉強はとても大変でしたが、「自分に足りないものがあるなら、身につけていこう」とチャレンジする気持ちになれたこと、そして「このままではいけない」「変えていこう」という危機感こそが、成功のカギだったと思っています。