姉は大学卒業後に1度ちゃんと就職はしたものの、母親が病気になりその看病をする為に止む無く会社をやめて実家へ戻ってきました。その看病の甲斐なく母親が亡くなり、ショックと疲れからメンタルを病んでしまい一時期は入退院を繰り返す程まで病状は悪化しました。病状がなかなか良くならず家庭の事情もありまた一人暮らしをする事になった姉は、国から生活費を賄う事になりました。

けれど根が真面目だったせいなのか自分が働けない状態だからと言って国からの金をタダで受け取って生活する事が負い目になったようで余計に病状は悪化して長期入院をする事にもなりました。数年程かかってようやく病状が落ち着いて来たので、姉はお店に自分の病状を理解して貰った上でバイトを少しだけするようになりました。

バイトは楽しかったようで1年半くらい勤めてから「そろそろ就職がしたいから病院の主治医に相談してみる」と言い出しました。主治医にバイトが続いていた事などを話した上で自分が就職するにはどうしたら良いかと相談すると、まずは病院がバックアップして行っている障害者用の就活支援プログラムへ出てみたらどうかと言われたそうです。

就職をするにしても病気である事を前提にして就活をするか・病気である事は伏せて就活をするかでも動き方が大きく変わるので、そのプログラムを通して色々と知った方が良いとの話しだったようです。翌月から就活プログラムに通い始めた姉は、プログラムを通して就職した方達などからも話しを聞いて来ていました。

中には大手企業に勤めている方もいたそうですが、障害者雇用を多く採用するようになってきた昨今でもまだ企業側の受け入れ体勢が整っていないところも多いそうで苦労もあるとか。また逆に自分の状態を企業に事前に知ってもらっておくことで安心して働けていると前向きな意見も聞いたそうです。
姉はかなり迷ったようですが最終的に障害者雇用での就職を希望し、就活プログラムで面接に於いての自己表現の方法や上手な履歴書の書き方などを教えてもらいながら主治医やカウンセラーとも相談しつついくつかの企業の面接などにも行っていました。

それから半年くらいで姉は都内にある割りと大きな企業に採用になりました。障害者枠での採用でしたが当人も家族もとても喜びました。病状が相手企業には病院を通して何度も事前に話し合いがされていたので、無理なく働けるそうで姉も今では安定して働きに出ています。病状が更に良くなったら一般社員への異動も可能だそうなので無理せずに頑張って最終的には異動して普通に働きたいとも言っています。